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何度倒れても、また立ち上がる。 ロッキー藤井です。
私は今年、78歳です。 若い頃と比べれば、当然、食べる量は減りました。
ところが最近、栄養について調べれば調べるほど、私は一つの矛盾に気づきました。
高齢になるほど食べる量は減る。 しかし、身体を守るための栄養は、ますます重要になる。
特に気になったのが、タンパク質です。
| 第1幕 高齢者にとって怖いのは、「食べ過ぎ」だけではない |
年齢を重ねると、「太らないようにしなければ」「食べ過ぎないようにしなければ」と考えがちです。もちろん、それも大切です。
しかし、高齢者にはもう一つ大きな問題があります。 筋肉が減っていくことです。
加齢に伴って筋肉量や筋力が低下する「サルコペニア」。 さらに身体の予備力が低下し、健康な状態から要介護状態へ近づいていく「フレイル」。 高齢期の健康を考える上で、非常に重要な問題です。
そして、その予防や改善を考えるとき、運動とともに重要になる栄養の一つが、タンパク質です。
ヨーロッパの臨床栄養の専門家グループでは、健康な高齢者についても、1日に体重1kg当たり少なくとも1.0~1.2g程度のタンパク質を摂ることを提案しています。
体重60kgなら、60~72g程度。
もちろん、必要量は健康状態や運動量などによって異なります。腎臓病などがある方は医師など専門家への確認も必要ですが、私が注目したのは、「高齢だから、何でも少なくすればいいわけではない」ということです。ここが重要だと思います。 |
私は今、「78歳から始めた、100歳まで生命力を高め続ける実験」を自分自身でやっています。
朝は、ヨーグルト、ナッツ、バナナ、リンゴ、蜂蜜。 昼には、納豆、卵、ご飯。 夕食も含めて、一日全体で何を食べているのかを意識しています。
もちろん、果物そのものがタンパク質源というわけではありません。 大切なのは、「何となく身体に良さそうだから食べる」ではなく、 「自分の身体に、何がどれだけ入っているのか」を意識することです。
そして今回、この「繁盛店の秘密」を書き始めてから、私自身も改めて、自分は一日にタンパク質を何g摂っているのかを、もっと正確に測ってみようと思っています。
ここで、飲食店経営の話に戻ります。 日本では、これから高齢のお客様がますます重要になります。ところが、高齢者は若い人と同じ量を食べられない。
ここに、私は飲食店にとって大きな商品開発のヒントがあると思うのです。
たとえば、「大盛りにして満足してもらう」という発想だけではなく、 少ない量でも、必要な栄養をしっかり摂れる料理。
これは、高齢社会では大きな価値になるのではないでしょうか。 量ではなく、一口当たりの価値を高める。 1,000g食べてもらうのではなく、500gの料理の中に、お客様の身体が必要とするものをきちんと入れる。これは単なる「健康食」ではありません。新しい商品価値です。 |
| 第4幕 高齢のお客様は、本当に「量が少ない人」なのか? |
私は違う見方もできると思います。 食べる量が少ないからこそ、一食の価値が高いお客様なのではないでしょうか。
少ない量の中で、 美味しい。 楽しい。 タンパク質が摂れる。 野菜も摂れる。 そして食べ終わったあとに、「今日もいいものを食べた」と思える。 そんな料理を求めている人は、これからますます増えるのではないでしょうか。
これは、まさに昨日までお話ししてきた、「お客様が言葉にしていない真のニーズ」です。
お客様自身は、「タンパク質をあと20g摂りたい」とは言わないかもしれない。 しかし身体は、それを必要としているかもしれません。
だから飲食店側が、お客様の口だけではなく、身体の声まで考えて商品をつくる。 私は、これがこれからの繁盛店の一つの方向になるのではないかと思っています。
飲食店のメニューには、価格が書いてあります。カロリーを書いている店もあります。 ところが、 タンパク質が何gなのか。脂質が何gなのか。炭水化物が何gなのか。 ほとんどのお客様には分かりません。
だったら―― 最初からメニューに書けばいいのではないか? 私は、ここに飲食店の新しい可能性があると思っています。 |
次回、最終回は、 【繁盛店の秘密⑤】 「これからのメニュー表には『身体への価値』まで載せたらどうか?」
価格だけではない。原価率だけでもない。 タンパク質・脂質・炭水化物まで見える店。 そして、「原価率の見える化」から「身体価値の見える化」へ。 私が考える、これからの飲食店の新しい姿を提案します。
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何度倒れても、また立ち上がる。 ロッキー藤井 経営歴51年・根っ子学創始者 |
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