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何度倒れても、また立ち上がる。 ロッキー藤井です。
前回、私は、なぜ自分の子どもたちを会社に入れようと思わなかったのか、その根っ子を掘りました。
創業時代、弟と仕事で何度も衝突した。 そのたびに、お袋が仲裁に入った。 最後には弟が会社を去った。 一緒に創業した家内とも、仕事では何度も意見がぶつかった。
そんな経験から、いつの間にか私の中に、 「家族と一緒に仕事をするのは難しい」 という根っ子ができていたのではないか。 だから私は、子どもたちに会社を継がせようとは考えませんでした。
ところが――。 人生は、私の思い通りにはなりませんでした(笑)。
私は3人の子どもたちに、 「会社へ入れ」 とは言っていません。
「将来、お前が会社を継げ」 とも、一度も言っていません。
むしろ私は、 自分の人生は、自分で切り拓けばいい。 と思っていました。
それなのに、結果として3人とも、それぞれ自分の意思で家業に関わるようになりました。 長男も、次男も、長女もです。
そして、さらに驚くことが起きました。
2年半前に、長男の方から私のところへ来て、 「会社を継がせて欲しい」 と言ったのです。 |
私は一度も、「お前が継げ」と言っていません。 会社を継がせるつもりのなかった父親の会社を、息子の方から、「継がせて欲しい」と言ってきた。 面白いものです(笑)。
ここで、私は最近考えるようになりました。
事業承継というと、 「後継者をどう育てるか」 「いつ息子を会社へ入れるか」 「何歳で社長を譲るか」 という話になりがちです。もちろん、それらは大切です。
しかし、私の場合はまったく違いました。 後継者をつくろうとしていなかったのです。
それでも、子どもたちは自分から入ってきた。 そして長男は、自分から継ぎたいと言った。 なぜだったのか。 ここは、私自身ももっと深く掘ってみたいテーマです。 |
| 第3幕 ファミリービジネス研究を調べると、面白いことが分かる |
世界のファミリービジネス研究では、後継者が家業を継ぐ意思は、単純に「親が継がせたいか」だけで決まるものではないことが研究されています。
たとえば、後継者自身の自信や、先代から支えられているという感覚が、家業を継ぐことへの内発的な動機と関係し、その動機が後の承継結果とも関係していたという長期研究があります。
ここから私が感じるのは、 事業承継で本当に大切なのは、「継がせること」より、「継ぎたいと思える状態をどうつくるか」ではないか。 ということです。
ただし、ここで私は大きな失敗をしました。
子どもたちが自分から会社へ入ってきたのに、私は、 「身内なのだから、社員以上に厳しくて当然」 と考えてしまったのです。
せっかく自分の意思で入ってきた子どもたちに対して、 私は「親」であると同時に、「社長」になった。 しかも、普通の社員より厳しい社長です(笑)。
ここから、藤井家のファミリービジネスの本当の難しさが始まりました。 |
| 第5幕 「継がせる」と「継ぎたい」は、まったく違う |
今振り返ると、私は非常に大切なことを教えられた気がします。
親が、「お前が継げ」と言うことと、 子ども自身が、「自分が継ぎたい」と思うことは、まったく違います。
会社は渡せます。 株式も渡せます。 社長という役職も渡せます。
しかし、「この会社を自分が背負いたい」という気持ちだけは、親から子へ名義変更できません。 これは本人の中から生まれるしかない。 |
私は、そう思うようになりました。
あなたは今、 「息子が会社を継いでくれない」 「娘が家業に興味を持たない」 「後継者が育たない」 と悩んでいないでしょうか。
そのとき、 「どうすれば継がせられるか」 ばかり考えていないでしょうか。
一度、問いを逆にしてみてください。 「どうすれば、この会社を自分から継ぎたいと思えるのだろう?」 |
私は「継げ」と一度も言いませんでした。 それでも、長男の方から、「継がせて欲しい」と言ってきました。
なぜだったのか。 そして、その後、私は何を間違えたのか。 この二つを掘っていくと、ファミリービジネスの承継には、まだ私自身が気づいていなかった大切な「根っ子」が見えてきます。
【読者の皆さんへ】 もし、 「後継者が、自分から継ぎたいと思う承継を考えたい」 という経営者の方がおられたら、お問い合わせフォームよりご相談ください。
本当に困っている方だけで結構です。 51年間の私自身の実体験と、ファミリービジネス研究、そして根っ子学の視点から、一緒に考えてみます。
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