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何度倒れても、また立ち上がる。 ロッキー藤井です。
私は1年半前、51年間経営してきた会社を長男へ譲りました。 それ以来、会社の経営には一切口を出していません。 長男に任せた以上、任せる。
ところが、会社を譲ってから、私はあることを始めました。 「家族根っ子会議」です。
ただし、いきなり家族会議を始めたわけではありません。 最初に、家族全員の「根っ子診断」をしました。
家内、長男、次男、長女、そして私。 同じ家族でも、何を大切にし、何を恐れ、何に傷つき、どんな強みを持っているのかは、一人ひとり違います。
私はそれまで、 「家族だから、お互いのことは分かっている」 と思っていました。 ところが診断してみると、分かっていたつもりだったことがたくさんありました。 |
お互いの根っ子を知ったうえで、家族根っ子会議を始めました。 この会議には、決めごとがあります。
・経営の話は一切しない。 ・相手を否定しない。 ・正しい、間違っているを決めない。 ・相手を変えようとしない。
では、何のために集まるのか。 お互いの心を温め合うためです。 |
相手の根っ子を知っているから、 「この人は、これを大切にしているんだ」 「こういう言葉には傷つきやすいんだ」 「こんな強みがあるんだ」 と配慮しながら話せます。
すると、不思議なくらい、揉めることがなくなりました。
「なぜ、これをもっと早くやらなかったのだろう?」
私は51年間、会社では数え切れないほど会議をしてきました。 経営会議、営業会議、開発会議。 ところが、一番身近な家族とは、お互いの心を知るための会議をしていなかったのです。
家族だから分かっている。 親子だから言わなくても分かる。 しかし実際には、 家族だからこそ、言えないことがある。 親子だからこそ、聞けないことがある。
承継してから私は、子どもたちが私に気を使い、本当は伝えなければいけないことまで伝えていなかったことを知りました。 もし10年前、20年前から家族根っ子会議を続けていたら、親子の関係も、会社での関係も、事業承継も、違ったものになっていたかもしれません。
| 第4幕 ファミリービジネスの経営者には、ぜひお勧めしたい |
だから私は今、ファミリービジネスを経営している方には、「家族根っ子会議」をぜひお勧めしたい。 しかも、問題が起きてからではありません。 何も問題が起きていないときからです。
ファミリービジネスでは、社長と後継者である前に、親と子です。 役員同士である前に、夫婦や兄弟です。
普通の社員なら会社を辞めれば雇用関係は終わります。 しかし、 息子は会社を辞めても、息子です。 弟は会社を辞めても、弟です。
仕事の関係が変わっても、家族の関係は続きます。 だからこそ、問題が大きくなる前から、家族の関係を温めておくことが大切なのだと思います。 |
事業承継というと、 株式、相続税、社長交代、銀行対策――。 もちろん、どれも大切です。
しかし、そのもっと手前に、 「この家族は、お互いをどこまで知っているのか」 という問題があります。
親は、後継者の心をどこまで知っているのか。 後継者は、親が何を大切にし、何を恐れ、何を守ろうとしてきたのかを知っているのか。
私は、その大切さに会社を譲ってから気づきました。 順番が逆でした(笑)。 |
今では、 家族根っ子会議は、問題を解決するための会議ではない と思っています。
お互いの心を温め合うための時間です。 問題解決は、その結果として、後からついてくる。 これから事業承継を迎える方には、私と同じ遠回りをしてほしくありません。
【読者の皆さんへ】 もし、 「自分の家族でも、家族根っ子会議をやってみたい」 というファミリービジネス経営者の方がおられたら、お問い合わせフォームよりご相談ください。
本当に取り組みたい方だけで結構です。 私たち藤井家が実践している、 「根っ子診断 → お互いの根っ子を知る → 家族根っ子会議 → 心を温め合う」 という方法から、一緒に考えてみます。
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51年間経営した私の大反省は、 「もっと早く始めておけばよかった。」 これです。 何度倒れても、また立ち上がる。 ロッキー藤井 |
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