ロッキー藤井の失敗劇場①
製麺機のプロなのに、
店を出す場所で
大失敗しました(笑)
何度倒れても、また立ち上がる。
皆さん、こんにちは。藤井薫です。
私は「ロッキー藤井」と名乗っています。映画『ロッキー』から取りました。
なぜロッキーなのか。強いからではありません。
何度倒されても、また起き上がるからです。
振り返ってみれば、私の人生は本当にその繰り返しでした。経営でも失敗しました。人間関係でも失敗しました。家族ともぶつかりました。
そして何より、「自分は正しい」と思ってやったことが、後から考えると全然正しくなかった。そんなことが、山ほどあります(笑)。
成功談ではなく、実際にやらかした話を。
そこで今日から、「ロッキー藤井の失敗劇場」を始めることにしました。第1回は、うどん店「亀城庵」の話です。
第1幕|自信満々の出発
「美味しいうどんを作れば、
絶対に繁盛する」
当時の私は、製麺機メーカーとして、麺づくりには相当な自信を持っていました。
麺も分かる。出汁も分かる。繁盛店もたくさん見てきた。
ですから、自分でうどん店をやれば、「そりゃあ、繁盛するだろう」くらいに思っていたのです。今から考えると、かなり自信満々です(笑)。
そして、坂出駅に「亀城庵」を出しました。
ところが、やってみて気づきました。
味以前の問題があったのです。
第2幕|見落としていた現実
駅には人がいた。
でも、お客様が来られる条件はそろっていなかった。
坂出駅は、通勤・通学の時間帯には人がいます。しかし、昼間になると人通りは少ない。しかも駅構内ですから、基本的に駐車場はほぼありません。
時間帯で変わる
朝夕には人がいても、昼の営業に必要な人通りがあるとは限りません。
来店の条件になる
車で来たいお客様にとって、駐車場の有無は味とは別の大切な条件です。
売上の上限になる
席数は30席余り。どれだけ美味しくても、一度に迎えられる人数には限界があります。
第3幕|プロでも見えなかった
うどんは作れても、
お客様までは作れませんでした(笑)
私は、「美味しければ、お客様は来てくれる」と信じていました。
もちろん、美味しさは大切です。でも経営は、それだけではありません。
立地があります。席数があります。駐車場があります。客数があります。そして、売上と利益があります。
そんな当たり前のことを、私は自分の店で痛いほど思い知らされました。
自分の店になると、当たり前のことが見えなくなる。
今の私なら、飲食店を始める人がこんな計画を持ってきたら、「ちょっと待ちなさい」と言います。ところが、自分の店になると、それが見えなかった(笑)。製麺機のプロなのに、です。
今日の根っ子
「いいものを作れば売れる」
という思い込み
なぜ、私はそんな当たり前のことが見えなかったのでしょうか。
当時の私は、「最高の麺と出汁を作れば繁盛する」という考えを疑っていませんでした。
問題なのは、本人はそれを「思い込み」だと思っていないことです。本人にとっては「正しいこと」なのです。だから、自分ではなかなか気づけない。
これは経営でも、家庭でも、人間関係でも同じです。
「社員が悪い」「お客様が分かってくれない」「景気が悪い」と思っている。でも、「ひょっとして、自分の中にも原因があるのでは?」と掘ってみると、違うものが見えてくることがあります。
正しいと思い込んでいることほど、
自分では見えにくい。
これが、私が経営問題を見るときに、数字だけではなく、その人の「根っ子」まで見る理由です。
失敗の、その後
失敗は消えませんでした。
でも、使い道は変えられました。
私は亀城庵で痛い目に遭いました。悔しかった。
だからその後、この店を麺学校の生徒さんが実店舗を経験する場所として活用しました。
さらに、「もう立地で同じ失敗をしたくない」という思いから、住所などの条件から立地を分析する商圏診断の仕組みまで作りました。
生徒さんの実店舗へ
自分の失敗を、次に挑戦する人の学びに変えました。
商圏診断をつくる
立地を感覚だけで決めないための分析へ、失敗をつなげました。
なぜ見えなかったのか
表面の結果だけでなく、自分の内側にある根っ子を掘るようになりました。
失敗は消えませんでしたが、
失敗の使い道は変えられました。
今日の小さな実践
あなたの「当たり前」を、
一つだけ疑ってみる
と一度だけ問い直す。
大きな反省会を開く必要はありません。自分が正しいと思っていることを、一つだけ紙に書いてみてください。
倒れない人生なんてありません。でも、倒れた場所から何を持って立ち上がるかは、自分で決められます。
読者の皆さんへ
あなたの失敗も、
聞かせてください。
「なんで、あんなことをしたんだろう?」
という失敗、ありませんか?
経営でも、仕事でも、家族でも構いません。格好のいい話でなくて結構です。むしろ、格好悪い話の方が歓迎です。
私の方がひどいかもしれません(笑)。
「実は私も、こんな失敗をしました」という方は、下のボタンから「失敗劇場」と一言お送りください。詳しい事情を最初から書く必要はありません。
秘密は守ります。一緒に、「なぜ、そうしてしまったんだろう?」と根っこまで掘ってみましょう。
「失敗劇場」と一言送る →発行人
ロッキー藤井
大和製作所創業者・根っ子学®創始者。約50年間の経営、家族、失敗、事業承継の経験から、人や会社を内側から動かす「見えない根っ子」を言葉と構造で見えるようにし、自然な成長につなげる研究と実践に取り組んでいます。
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