77歳から再び、人生をデザインする
― 経営者として、父として、再出発の旅へ ―
はじめに
藤井薫、77歳。
製麺機メーカーを50年経営し、一時は多くの社員と家族を抱える企業の代表として人生を駆け抜けました。
しかし、数々の苦難と失敗の末、再び「ゼロからの挑戦」に身を投じた男です。
「人生は、何歳からでも再起動できる」
そう自らに言い聞かせ、今、新たなスタートラインに立っています。
藤井薫の経歴
1947年生まれ。香川県坂出市出身。
高松高専で機械工学と金属工学を学び、卒業後は川崎重工業の造船部門にて設計技術を磨く。
その後、1974年（昭和49年）、27歳で退職し、わずか9万円の退職金と夢をもって独立。
第1創業：環境装置（公害防止装置）の設計事業を開始
大阪万博を背景に急速に高まった環境意識の波に乗り、騒音・排煙・振動防止装置などを多数設計。現場と設計を一貫して手がけ、若くして“現場を知る設計士”として評価される。第2創業：製麺機メーカーを立ち上げる
自ら開発した「真打」シリーズの製麺機は、伝統の“手打ち”を超える品質と効率性を両立。営業マンとしても全国を行脚し、地場の製麺文化に応じたカスタマイズで各地の飲食店から信頼を得る。事業拡大：製造・販売・メンテナンスの一貫体制を構築
国内外で展開し、従業員を多数抱える中堅企業へと成長。事業継承：76歳で代表を退任。現在は文筆業と次世代支援に注力。
現在の活動
現在は「智のDNA」を次世代へ伝えることを使命に掲げ、作家・講演家・事業支援者として活動中。
自伝的著作『roots』では、試練・再挑戦・家族との絆を赤裸々に綴るとともに、企業家精神と人間力の本質を問いかける。
書籍出版：『roots ― 再出発の書』
講演活動：中高年・経営者向けの人生再設計、挑戦力、家族関係再構築
プロジェクト：「昭和の技術×平成の実務×令和の感性」を融合した家族三世代プロジェクト
メッセージ
「何歳からでも、人生はデザインし直せる」
「苦しんだからこそ、次は誰かの役に立てる」
再出発は、華やかなものではありません。過去の自分と向き合い、家族や仲間に頭を下げ、ゆっくりと歩み直すことから始まります。
そのプロセスこそが「人間らしい価値」であり、それを届けることが私の使命だと信じています。
