影根っ子と光根っ子:26の根っこを学ぶ

根っこ学では、人の内側にある反応のクセを「影根っ子」、その反応が整い、力として使えるようになった状態を「光根っ子」と呼びます。影根っ子は悪いものではありません。多くの場合、それは過去に自分を守るために育ってきた反応です。そして、その影を理解し、回復力とともに整えていくことで、同じ根っこは強みとして働き始めます。
根っこ学全体像

根っこ学の三層構造

第1層:7つの基本根っ子(土台)
その人を支える土台。信念、確信、感謝、愛、委ねる力、使命、平常心を見る。
第2層:26の影根っ子(反応)
心に負荷がかかったときに出る反応のクセ。どこで揺れやすいかを見る。
第3層:26の光根っ子(才能)
影が整い、力として使えるようになった状態。影の反対側にある才能を見る。

影から光への基本構造

L = S × R / 4

影根っ子 S:反応として出ている状態
光根っ子 L:力として使えている状態
回復力 R:影から戻る力

影と光は別々のものではなく、同じ根っこの状態違いです。

7つの基本根っ子(土台)

1信念の根

自分が大切にしている価値観、判断軸、正しさの基準。

主に関係する影:
S05 比較癖、S14 支配欲、S21 完璧主義、S22 白黒思考

2確信の根

自分の歩みや選択に対する内なる納得感、自己信頼。

主に関係する影:
S01 自己否定、S02 無価値感、S03 劣等感、S06 不安過多、S24 優柔不断

3感謝の根

人、環境、出来事をどう受け取り、世界をどう見るかの土台。

主に関係する影:
S09 被害者意識、S12 犠牲者意識、S17 人間不信、S20 孤独感

4愛の根

人を大切にし、つながり、支え、関わる力。

主に関係する影:
S16 孤立、S17 人間不信、S18 見捨て不安、S19 境界線欠如

5委ねる根

すべてを自分で抱えず、任せ、信じ、手放す力。

主に関係する影:
S10 過剰防衛、S11 過剰責任、S14 支配欲、S15 コントロール欲

6使命の根

何のために働き、何に貢献するのかという方向性。

主に関係する影:
S02 無価値感、S11 過剰責任、S24 優柔不断、S25 先延ばし、S26 責任回避

7平常心の根

揺れても自分の中心に戻る力。回復力、安定性、切り替え力。

主に関係する影:
S04 恥の意識、S06 不安過多、S07 恐怖支配、S08 失敗恐怖、S13 我慢癖、S23 思考停止

26の影根っ子と光根っ子 詳細対応表

No 影根っ子 影の定義 光根っ子 光の定義
S01 自己否定 自分の言動や存在を必要以上に責める反応。 L01 改善力・内省力 自分を責めるのではなく、振り返りから次の改善につなげる力。
S02 無価値感 自分には価値がない、役に立てていないと感じる反応。 L02 存在価値認識力 成果や評価だけに左右されず、自分の存在価値を受け取る力。
S03 劣等感 他者と比べて自分が劣っていると感じる反応。 L03 向上心・学習力 不足を責めるのではなく、成長の方向を見つけて学ぶ力。
S04 恥の意識 失敗や評価を過度に恥ずかしいものとして抱える反応。 L04 社会適応力 場の空気や相手への配慮を感じ取り、調和して振る舞う力。
S05 比較癖 自分と他者、過去と現在を比べ続ける反応。 L05 基準認識力 比較を自己否定ではなく、改善基準や学習材料として使う力。
S06 不安過多 先のことや見えないリスクを過度に心配する反応。 L06 リスク察知力 危険や見落としを早く察知し、準備と予防につなげる力。
S07 恐怖支配 恐れによって判断や行動が強く制限される反応。 L07 危機回避力 危険を軽視せず、安全を確保しながら進む力。
S08 失敗恐怖 失敗への恐れから挑戦や判断が重くなる反応。 L08 精度向上力 失敗を検証材料として扱い、次の精度を高める力。
S09 被害者意識 自分が一方的に傷つけられた、損をしたと感じ続ける反応。 L09 客観視力 状況を冷静に見直し、自分と相手の要因を分けて捉える力。
S10 過剰防衛 傷つかないために必要以上に心を閉じたり守ったりする反応。 L10 境界防御力 自分を守る境界線を適切に持ち、安全な距離を保つ力。
S11 過剰責任 本来自分だけの責任ではないものまで背負う反応。 L11 信頼構築力 責任を誠実に果たし、周囲から信頼される力。
S12 犠牲者意識 自分ばかりが我慢している、損をしていると感じる反応。 L12 他者理解力 痛みを知っているからこそ、相手の事情や感情を理解する力。
S13 我慢癖 つらさや違和感を外に出さず、一人で抱え込む反応。 L13 持久力・安定力 すぐに崩れず、状況を支え続ける粘り強さ。
S14 支配欲 不安や混乱を避けるために、場や人を自分の方向へ動かしたくなる。 L14 構造整理力 混乱した状況を整理し、全体が動きやすい形に整える力。
S15 コントロール欲 物事や人の動きを自分の管理下に置こうとする反応。 L15 管理統制力 必要な範囲で進行や役割を調整し、安定運営する力。
S16 孤立 人とつながらず、一人で抱える方向に向かう反応。 L16 自立力 一人でも考え、判断し、必要な行動を取れる力。
S17 人間不信 人を信じきれず、裏切りや悪意を警戒する反応。 L17 観察力・洞察力 人の言動や本質を丁寧に観察し、見極める力。
S18 見捨て不安 人に見放される、離れていかれることを恐れる反応。 L18 関係維持力 大切な関係をつなぎ、相手との接点を保つ力。
S19 境界線欠如 相手の問題や感情を自分のものとして抱えすぎる反応。 L19 共感力・受容力 相手に寄り添いながら、背景や感情を受け止める力。
S20 孤独感 自分は一人だ、理解されていないと感じる反応。 L20 内省深化力 一人の時間を通じて、自分の内側を深く理解する力。
S21 完璧主義 不完全さを許しにくく、高い基準に縛られる反応。 L21 品質追求力 より良いものを目指し、質を高め続ける力。
S22 白黒思考 物事を正しい・間違い、成功・失敗で極端に分ける反応。 L22 判断軸形成力 曖昧な状況の中でも判断基準を持ち、方向性を明確にする力。
S23 思考停止 負荷が強すぎて考えられなくなる、一時的に止まる反応。 L23 集中リセット力 一度止まり、頭と心を再起動して集中し直す力。
S24 優柔不断 選択肢や影響を考えすぎて決めきれなくなる反応。 L24 慎重判断力 複数の可能性を検討し、軽率に決めず安全に判断する力。
S25 先延ばし 不安や迷いから、必要な行動を後回しにする反応。 L25 タイミング判断力 動くべき時期を見極め、最適なタイミングで行動する力。
S26 責任回避 責任や負荷を避け、関わりを薄くしようとする反応。 L26 リスク分散力 一人で抱えすぎず、役割や負担を適切に分ける力。

学び方

  • 影を責めない:影根っ子は悪者ではありません。まずは「今この反応が出ている」と気づくことから始めます。
  • 光に言い換える:不安を「リスク察知」、迷いを「慎重判断」のように、光根っ子の名前で呼び直します。
  • 行動に変える:感情で止めず、「何を確認するか」「次に何をするか」に変換します。

根っこ学の基本姿勢

根っこ学は、人を裁くためのものではありません。影を見つけて否定するのではなく、影の奥にある守りの反応を理解し、その力を光として使えるように整えていく学びです。

影根っ子を知ることは、自分の弱さを知ることではありません。自分がどこで揺れやすく、どこに大切な力が眠っているのかを知ることです。

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藤井 薫 オフィシャルサイト